上記表は日本ダム協会のホームページにある”ダム便覧”を参考に作成されています。 縦横比=堤頂長/堤高 この数値が大きいほど横長です。1より小さいと、いわゆる縦長ダムです。 体積能力=総貯水容量/堤体積 1m3の堤体材料でどれだけの水を支えているかを表す数値です。 この数値が大きいほど、少ない堤体材料で多くの水を支えていることになります。 体積有効能力は有効貯水容量で割った数値です。 縦横比、体積能力、体積有効能力は私の個人的な興味で割り出した数値であり、土木の世界で使われているものではありません。 着工→竣工期間は着工、竣工年の単純な引き算しかしていません。着工、竣工ともに年度での数値なので実際の期間とは誤差があります。 |
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≪矢作ダムのある町の紹介&ダムまでの道≫ 豊田市は愛知県のほぼ中央に位置します。しかしながら矢作ダムのある場所は岐阜県との県境で、矢作第二ダム付近から矢作ダムの上流まではしばらく矢作川が県境となります。自動車やオートバイでツーリングする人が多く、週末には小さな駐車場が車やバイクでごったがえします。 矢作ダムへは、東海環状自動車道の豊田環八ICから越戸ダム沿いの道をひたすら上流の方向に向かえば、自然と着きます。途中に矢作第二ダムもあります。 |
≪矢作ダム インプレッション≫ オーソドックスなアーチダムですが、日本で初めての放物線アーチダムとのことです。それまでは円筒アーチが主流だと思っていましたが、和歌山県の殿山ダムが矢作ダムよりも早い段階でドームアーチを完成させていました。黒部ダムもドームアーチで完成されています。いずれにしても円筒のアーチダムからステップアップしたアーチ技術の黎明期となったダムです。 |
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≪矢作ダム ポイント≫ 【西三河の屋台骨】役割はFNAWIPと非常にに広いダムです。治水はことさらでもなく、かんがい、上水道、工業用水で西三河の人々や世界最大のトヨタ自動車関連の工場を支え、さらには発電においては下流には矢作第一発電所が、上流には奥矢作第一、第二発電所があります。(画像をクリックすると拡大されます) |
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ゲートはクレスト4門、コンジット3門を備えています。ダム直下には副ダムがありますが、その脇には矢作第一発電所があります。発電所の水はそのまま時瀬発電所に送られます。矢作ダムの上流には奥矢作第二発電所があり、揚水発電にも使われています。 | ||
クレストゲートはほとんど使用実績はありませんが、2004年の東海豪雨では使用したそうです。矢作ダムの計画洪水量が2,300m3/sに対して、3,200m3/sの最大流入があったとの記録が矢作ダムのホームページに掲載されていました。(画像をクリックすると拡大されます) | ||
素人目で見ても巨大なアーチダムです。高速道路のインターチェンジからも30km程度の距離で、この規模のアーチダムにしてはアクセスが良いです。休日には多くのライダーでダムサイトはにぎわいます。 | ||
天端は車でも通行可能です。夜にはオニイサマ方が走りまわるような場所のようで、キャッツアイが所々にあります。ダム天端は、平日の夜間と土日祝日は道路を閉鎖するようなことがうたっていましたが、真偽のほどは定かではありません。(何しろこのダムを取材したのは日曜日、、、) | ||
天端からは立派な副ダムが望めます。矢作ダムそのものは川が蛇行しているところにあるので、ダムからの眺めはそれほど良いものではありませんが、正面に道路があるのでダムを正面から望むことが出来ます。 | ||
取水設備。ローラーゲートが見えます。水面下でどのような構造になっているのか気になる形です。ここから取水された水は矢作第一発電所に送られます。最大で80〜90m3/sほど送るようなので、それなりに大きな取水設備です。矢作第一発電所はピーク対応の発電所であり、逆調整池として矢作第二ダムが存在します。 | ||
ダム湖の左岸沿いに上流を4kmほど進むと奥矢作第二発電所の入り口が見えてきます。揚水発電所で発電所そのものは地下にあります。地上に見えているのは変電設備です。 | ||
このダムの目玉である浮沈式清水制御フェンス。従来の分画フェンスよりもさらに効果的に濁水と清水をわけることが出来ます。詳細はこちらで。 | ||
ダムから約2km上流からの風景。上流側は遠くからでもダムを見ることが出来ます。ダム湖に旭大橋という橋が架かっており、その近くから撮影したものです。 | ||
奥矢作湖では夏場は水上バイクで遊ぶ風景が見られます。揚水発電の下池ということで水位変動が心配ですが、オフィシャルサイトにも特に情報が無かったので、湖面の利用をする場合は問い合わせたほうが良いかもしれません。 | ||
矢作ダムの完成により、いくつかの既設の水力発電所がダム湖に沈むことになりました。ダム湖沿いを走っているとかつての水力発電所のあった場所に看板が立てられています。残念ながら水位の高い時期に取材したためか、それと思しき跡は見つかりませんでした。 | ||
休日にはツーリングやドライブする人々でダムサイトは賑わいます。交通量もそれなりに多いところで、紅葉の時期には矢作ダム下流の香嵐渓ではのっぴきならない渋滞をするような場所でもありますので、渋滞情報に注意してダム見学に出かけたほうが良いです。 | ||
ダムの上流側からの風景。左岸側にダム管理所があります。ダムカードは配っていますが、残念ながら平日の日中のみの対応ということで私には少々高いハードルです。(画像をクリックすると拡大されます) |
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