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≪三好池ダム インプレッション≫
総合公園としての役割もあるダムなので周囲がよく整備されています。外周は4.5kmとありますが地元の方の話によると埋め立て工事があり、実際には4.2kmぐらいだそうです。休日には地元のウォーカーやランナーが集う場所です。正月にバイクでこのダムを取材した時には地元の方がコーヒーをおごってくれた思い出のあるダムです。 |
≪三好池ダム ポイント≫
【基礎岩盤と接続していない】 三好池のある地は砂層と粘土層が交互に入り混じった水はけの良い地で、しかも堤体基礎付近に岩盤が無い(かなり深い場所にある)というダム建設に適さない地でした。しかし当時の技術の粋を集めて建設にこぎつけました。これらはダム右岸側の案内板で知ることができます。平地にあるダムはダム湖側に法面工事がされているのを多く見ますが、このダムも同様です。(画像をクリックすると拡大されます) |
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堤体はボックスカルバートの小さな余水吐を備えています。右岸側には取水塔を備えて、堤体右岸下流側の斜面に分水設備が設けられています。三好池の奥の方には愛知用水から流れ込んでくる水路があります。基本的にここで流量調整するので、余水吐は小さくて済みます。(画像をクリックすると拡大されます) |
堤体真正面。三好池と白い石(コンクリート?)で文字が書かれています。堤体直下はグラウンドがあり、市民のスポーツを楽しむ場でもあります。(画像をクリックすると拡大されます) |
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堤体右岸側からの眺め。ダムの直下としては、あまりにも非日常的な光景です。ダムも沢山見てしまうと、平地にある平地ダム(造語)や住宅地にある宅地ダム(造語)など、およそダムらしくないダムに胸がときめいてしまいます。(画像をクリックすると拡大されます) |
堤体左岸側からの眺め。浮きがたくさん浮いていますがこれはカヌー競技の際に使用されるもの。水資源機構の貯水池は、ダム湖の使用に関しても寛容です。(画像をクリックすると拡大されます) |
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三好池神社。初詣に見える方はいらっしゃいませんでしたが(取材日は元日でした)、ジョギング中の男性はごみを拾っておられました。地域に愛されているダムって素敵です。 |
堤体右岸側下流の斜面には分水設備があります。この設備から三福分水、水洗分水へと分けられます。それから三好町、東郷町の受益地となる農地に水が分けられます。 |
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余水吐。試験湛水でも使わねぇよ、と突っ込むほどの小ささです。この下に河川はありません、ただのドブに流れてゆくのみです。余水吐が無いとダムは作ってはいけないみたいな法律があって、規制対応でしかたなく作ったような気がします、ただの憶測ですが。 |
余水吐のアップ。縦横1.2mずつのボックスカルバートです。おそらく日本のダムの中で最も断面積の小さい洪水吐でしょう。(トンネル洪水吐自体もそれほど数はありませんが) |
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