|
|
≪新豊根ダム インプレッション≫
断崖に立つアーチダムは絵になります。アーチダムを施工する条件の一つに岩盤が丈夫であることがありますが、この岩盤はダムのためにあるようなものでしょう。左右のカーブが異なる左右非対称アーチです。 |
≪新豊根ダム ポイント≫
【大出力混合揚水発電】 新豊根発電所は揚水発電所でも発電出力が非常に大きいものですが、混合揚水式としては新高瀬川発電所に次ぐ日本で2番目に大きな発電出力を誇ります。ちなみに新豊根発電所は佐久間ダムの上流、車で20分ほどのところにあります。 |
|
|
|
|
堤体はクレスト2門、コンジット1門のシンプルな構成です。左岸側には操作室、右岸側に艇庫があります。堤体からかなり離れたところに取水口がありますが、ここから下流に水が行くわけではなくて新豊根発電所を経由して佐久間ダム湖に流れます。(画像をクリックすると拡大されます) |
クレストゲートは何とローラーゲート、アーチダムなのに無骨なゲート支柱がたまりません。電源開発という言葉の響きに負けない力強さを感じます。 |
|
|
|
|
ゲート類を上流側から見たもの。クレストゲート二門の間は、コンジットゲート点検時に使用するコースターゲート。しかし水中に没しているようです。 |
コンジットゲートは1門。近年の実績だと一年に一度の割合でこのゲートを使用しているようです。 |
|
|
|
|
天端の様子。天端は車両立入禁止で、堤体の手前にある駐車場に止めて歩いて見学することになります。 |
下流の様子。副ダムもアーチダムです。ダムからの放流は洪水時以外にはないので、このダムからしばらく下流は無水区間になります。(画像をクリックすると拡大されます) |
|
|
|
|
新豊根ダム操作室。一般的には管理所と言ってしまいそうですが、管理所というものは東栄町役場に近い所に新豊根ダム管理支所というのがあります。ダムカードは操作室でピンポンを鳴らすことでもうらうことができます。ちなみに操作室には迷車ハスラー50(水冷)が置いてありました。 |
右岸側からのダムの眺め。操作室からコンジットゲートに伸びるインクラインと屋根付きキャットウォークが印象的です。屋根付きキャットウォークは、広島の温井ダムぐらいしか記憶にないです。珍しいですね。(画像をクリックすると拡大されます) |
|
|
|
|
艇庫。ただの船ですが、ダムにあるだけで巡視艇という素敵な名前になります。 |
艇庫付近からの上流側の眺め。網場が見えますが、艇庫のための網場。水が妙に白くにごっていますが、ここの水の大半は天竜川から揚水発電を経てやってきたものなので、天竜川も濁っているということになります。(画像をクリックすると拡大されます) |
|
|
|
|
新豊根発電所の取水口。1号、2号とありますが2号の方が若干大きいです。最大で645立米の水を発電放流で佐久間湖に流すことが可能です。ちなみに洪水調節時のダムの最大放流量は700立米なので、発電放流しきれない分がコンジットからの放流ということでしょう。 |
発電用取水口付近にも網場が張り巡らされています。新豊根ダムは上流側から様々な角度でダムを楽しむことができます。(画像をクリックすると拡大されます) |
|
|
|
|
新豊根ダムは地図上では佐久間ダムに近い位置にありますが、県道429号線が万年通行止めのために大幅に迂回する必要があります。佐久間ダムから新豊根ダムへは余裕を見て車で2時間ほどかかります。(画像をクリックすると拡大されます) |
新豊根発電所。しかし地上の見えている部分は変電設備で、実際の発電設備は地下にあって見ることは出来ません。ちなみに新豊根発電所以前に豊根発電所というものがこの付近にあったようです。 |
|
|
|
|
新豊根発電所付近には公園があり、非常に充実した案内板がありました。佐久間ダムから富山村まで行く途中にありますので、ここを通る際はトイレもありますので、どぉぞ。佐久間ダムから富山村までは民家がありませんので、交通事故には十分注意してください。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|