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≪九頭竜ダム インプレッション≫
私が子供のころから気になって仕方が無かったダムの一つです。インターネットも無かった時代に、一人地図を見てこれほどドキドキさせられるダム湖はそうそうありませんでした。堤体も見事なロックフィルピラミッドで、御母衣と良い勝負です。そして九頭竜も豪雪地帯に適した傾斜ロックフィルとなっています。(画像をクリックすると拡大されます) |
≪九頭竜ダム ポイント≫
【治水伝説】 九頭竜ダムは発電、治水の二つの役割を持った多目的ダムです。普段は平常時最高水位のEL560mを保ちますが、洪水時ではEL564mまで(容量33,000,000m3=九頭竜ダム5杯分)貯水可能です。以前噂で伝え聞いたときには、洪水時でも貯水容量に多少空きがあって揚水発電していたとか、、、、普通は洪水時にはドキドキしながら放流するものでしょうが、、、(画像をクリックすると拡大されます) |
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非常用洪水吐でラジアルゲートが3門ありますが、こちらは試験以外では運用実績は無いようです。普段は左岸側の取水設備から発電所経由で水を行き来させています。どうも他には放流設備が無いみたいで、堤高128mのうち高さ90mほどの所よりも低い水はすべて死水容量となっています。(画像をクリックすると拡大されます) |
ゲートの脇にある3階建ての建物が管理所です。手前に平屋建ての建物が電源開発九頭竜ダム展示館でしたが、現在は閉鎖して解体されています。 |
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当時の展示館の内部の様子。当時はまだダムについてそれほど詳しくはありませんでしたが、今見れば左の画面が沼原ダムであることはすぐに分かります。 |
九頭竜湖にかかる箱ヶ瀬橋。瀬戸大橋の試作橋としてかけられた橋のようです。夢のかけはしという別名もあるようです。(画像をクリックすると拡大されます) |
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取水口。ここから長野発電所を経て、下流の鷲ダム湖へと放流されます。揚水発電もしています。下流へは最大毎秒266立米送ることが出来ます。 |
鷲ダムのダム湖にある、長野発電所からの放流口。ちなみに長野発電所は揚水発電所なので発電所よりも放流口の方が標高は高いです。 |
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洪水吐のシュート部。手前には積雪時のための覆いが付けられた通路が見えます(点検用なので一般人は入れません)。豪雪地帯特有のダムの仕様です。ダム直下には長野発電所の変電設備が見えます。発電所は地下にあって見ることは出来ません。 |
九頭竜ダムの正面。九頭竜ダムの迫力が写真では楽しめないのが残念です。ダム直下は比較的水深が浅いに見えます。 |
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九頭竜ダムの夜の姿。ダムそのものや、ゲート付近もあまりライトアップされていないので夜ダムとして楽しむことは難しそうです。発電所付近はかなりライトアップされているので、そちらのほうが風景はきれいです。 |
智奈洞取水堰堤。九頭竜ダムの水は九頭竜川の水だけでなく、周辺の河川からも集められて、トンネルを経て九頭竜ダムに送られています。智奈洞取水堰堤は崩落しているような道路を通って行った記憶があるので、あまりお勧めできません。(画像をクリックすると拡大されます) |
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油坂峠を東へ抜けたところの絶景。岐阜県郡上市白鳥の風景です。九頭竜川の水の一部は石徹白川からも融通されていますが、この石徹白は石徹白集落から上流は岐阜県になります。つまり九頭竜ダムの水の一部は岐阜県の水が入っていることになります。石徹白の付近は分水嶺と県境が一致していない、ちょっと珍しいところです。(画像をクリックすると拡大されます) |
ダム湖のかなり上流では、砂防ダムがあります。この付近にはキャンプ場があり、夏場は多くの家族連れでにぎわいます。 |
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砂防ダムより上流は蝶の湖と呼ばれています。もともと九頭竜川の源流である油坂峠には、蝶の水と呼ばれる湧き水が出ていて、そこから名づけられたようです。 |