ダム名 阿多岐ダム (あたぎだむ)
形 式 重力式コンクリート 木曾川水系阿多岐川にかかるダム
所 在 岐阜県郡上市白鳥町中西 Yahoo地図
目 的 洪水調節、渇水期利水 管理 岐阜県
印象(5段階) 眺望(5段階) 観光(5段階) 交通(3段階) 堤 体 積 195,000 m3
☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 総貯水容量 2,550,000 m3
着工年 1973年 堤 高 71.4 m 有効貯水容量 2,050,000 m3
竣工年 1987年 堤頂長 200.0 m 体 積 能 力 13.07692308
着工→竣工期間 14年 縦横比 2.80 体積有効能力 10.51282051
関連リンク 日本ダム協会 ダム便覧”阿多岐ダム”  

上記表は日本ダム協会のホームページにある”ダム便覧”を参考に作成されています。
縦横比=堤頂長/堤高 この数値が大きいほど横長です。1より小さいと、いわゆる縦長ダムです。
体積能力=総貯水容量/堤体積 1m3の堤体材料でどれだけの水を支えているかを表す数値です。
                       この数値が大きいほど、少ない堤体材料で多くの水を支えていることになります。
                       体積有効能力は有効貯水容量で割った数値です。
縦横比、体積能力、体積有効能力は私の個人的な興味で割り出した数値であり、土木の世界で使われているものではありません。
着工→竣工期間は着工、竣工年の単純な引き算しかしていません。着工、竣工ともに年度での数値なので実際の期間とは誤差があります。


≪阿多岐ダムのある町の紹介&ダムまでの道≫
 郡上市は岐阜県のほぼ中央に位置します。近年の市町村合併により七つあった自治体がまとめられ、北部と南部では気候が違うほどの広い面積を有します。郡上市で特に有名なのが”郡上おどり”で七月から九月にかけて開催されますが、八月十三日から十六日には徹夜で踊りが開催され、この時には多くの観光客が足を運びます。
 ダムまでのアクセスは東海北陸自動車道の白鳥ICから、北東に向かって進みます。道なりに進めばダムが見えてくるはずなのですが分岐点も多く、カーナビが無い場合は看板や地図を見ながら進めばたどり着けると思います。



≪阿多岐ダム インプレッション≫
 近年よく見られる自由越流式のダムです。ゲート関連の設備が全く無いにも関わらず、堤高がそれなりにあるのでエプロン部の面が前面に主張されています。直線と円弧で見るダムというよりも面で感じ取るダムですね。(画像をクリックすると拡大されます)
≪阿多岐ダム ポイント≫
【長良川支流のダム】
 長良川支流のダムです。ダムが少ない水系ですが、河川をせき止めて治水の役割を担うのはこのダムと長良川河口堰のみです。それ以外には支流にあって揚水式の川浦ダムと小規模の発電用取水堰のみです。


 ゲートは自由越流式で常用オリフィスと非常用クレストの二種類。その他に詳細は不明ですが、ジェットフローゲートと思しき設備がダム直下にあります。オリフィスゲートから水が流れていることが多いようです。(画像をクリックすると拡大されます)
 ダム管理所付近からの眺め。管理所付近は公園として整備されていて、ダムの概要の看板などがあります。ダム湖を見渡すのにとてもよい場所にあります。ダム湖には浮島があります。(画像をクリックすると拡大されます)

 浮島。ビオトープを創生するために作られたようです。修景・生態系保全工とも案内板には書いてありました。こんなに小さいものでどれだけ効果が期待できるか分かりませんが、もう少し人間が近づきやすいところに置いてあった方が効果が眼で確認しやすいかと思われます。
 ダムのサイドビュー。オリフィス部の三角錐と、たぶんエレベーター塔らしきものがエプロン部から突き出ています。人が良く見る方向から見たときに、きちんとエレベーター塔が後ろに来ているのが良いですね。マニアの期待に細かいところで応えてくれています。(画像をクリックすると拡大されます)

 左岸側からの眺め。このビューからはダムの曲線部分はほとんど見えないために、とても固い印象を受けます。ダムを見る者を飽きさせないための仕様の一つと言ってよいでしょう。
 下流の眺め。副ダムも水に少し埋もれています。減勢するためのブロックも小さいサイズをちりばめており、減勢するための構造物が可能な限り目立たないようになっています。結果、下流側もとてもシンプルにまとめられてストイックに仕上げられています。

 水位が低いときはここから放流されるものだと思われます。普通のコンクリートで作られたシンプルな作りですが、ダムの景観全体で捕らえた時にはバランスの良いところでうまく作ったように感じました。
 減勢するためのブロック。小さなブロックが多く敷き詰められています。減勢構造と言えばブロックのソリッド感が一つの見所だと思っていましたが、阿多岐ダムに関してはダムの規模に対してソリッド感を全く感じません。北斗の拳で言えばトキのようなダムですね。


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