ダム名 大ヶ洞ダム (おおがほらだむ)
形 式 重力式コンクリート 木曾川水系大ヶ洞川にかかるダム
所 在 岐阜県下呂市萩原町大ヶ洞 Yahoo地図
目 的 洪水調節、河川維持、上水道 管理 岐阜県
印象(5段階) 眺望(5段階) 観光(5段階) 交通(3段階) 堤 体 積 128,000 m3
☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 総貯水容量 450,000 m3
着工年 1988年 堤 高 42.5 m 有効貯水容量 350,000 m3
竣工年 1998年 堤頂長 238.0 m 体 積 能 力 3.515625
着工→竣工期間 10年 縦横比 5.60 体積有効能力 2.734375
関連リンク 日本ダム協会 ダム便覧”大ヶ洞ダム”  岐阜県 大ヶ洞ダムって何?

上記表は日本ダム協会のホームページにある”ダム便覧”を参考に作成されています。
縦横比=堤頂長/堤高 この数値が大きいほど横長です。1より小さいと、いわゆる縦長ダムです。
体積能力=総貯水容量/堤体積 1m3の堤体材料でどれだけの水を支えているかを表す数値です。
                       この数値が大きいほど、少ない堤体材料で多くの水を支えていることになります。
                       体積有効能力は有効貯水容量で割った数値です。
縦横比、体積能力、体積有効能力は私の個人的な興味で割り出した数値であり、土木の世界で使われているものではありません。
着工→竣工期間は着工、竣工年の単純な引き算しかしていません。着工、竣工ともに年度での数値なので実際の期間とは誤差があります。


≪大ヶ洞ダムのある町の紹介&ダムまでの道≫
 下呂市は岐阜県中部にある温泉で有名なところです。天下の三名泉の一つに数えられ、年間を通じて観光客の多いところです。ダムがあるのは萩原町で、下呂市街地より車で20分ほど北上したところです。
 ダムへは国道41号線沿いに案内標識があるので、その交差点を間違えなければやがてダムが見えてきます。


≪大ヶ洞ダム インプレッション≫
 時代の新しさを感じるゲートレスな中規模のダムです。ダムの目玉とも言えるゲートが無いというだけで少々物足らないですが、このダムは周辺の環境整備に気をつかっていてトータルでは私は高評価をつけたいです。濃厚なダムばかり見てしまった方には、こういうダムでのんびり時間を過ごして癒されていただきたいです。
≪大ヶ洞ダム ポイント≫
【俳句】
 天端には一定間隔ごとに俳句が彫られた石が埋め込まれています。写真は万葉集の歌のようです。
 見まく欲り わか待ち恋ひし 秋萩は 枝もしみゝに 花咲きにけり
 秋萩の開花を喜んだ歌のようです。他にも見たことがあるような有名な俳句もあります。


 ゲートは自由越流式で常用オリフィスと非常用クレストの二種類。その他に放流設備としてジェットフローゲートが一門あります。色んな方のサイトを見る限りではオリフィスとジェットフローから放流されているような状況がほとんどのようです。(画像をクリックすると拡大されます)
 ダムの上流部。中央にオリフィスゲートを備え、その脇に4門のクレストゲートを備えています。クレストゲートの右岸川の脇には取水設備があります。

 ダムの直下では水と親しむことができるようです。減勢工の直下からダムをかぶりつくことが出来ます。このような体験が出来るダムはほとんどありません。ただし大雨の後や水量が多いときは絶対に近寄らないようにしましょう。
 直線基調の硬派なダムです。フィレットも少なく、直角と鈍角でダムのほとんどの形が表現されています。変に主張しすぎずに飽きない存在として社会に関わっていく、そんなダムではないかと思われます。

 下流側は開放的で良い眺望です。それほど大きな水が流れることを想定しているわけではないので、凝った減勢構造も無くあっさりとしたダムの直下です。写真の建物はジェットフローゲートの操作設備ではないかと思われます。
 左岸からの眺め。こちらの眺めも開放的です。下流の受益地も眺めることができて、ダムと社会との関わりを考えながら眺めるのに最適です。(画像をクリックすると拡大されます)

 ダムの上流川からの眺め。水が黒っぽいために周りの風景を鏡のように写し出しています。よく晴れた無風の日の朝方に撮影に来たらよい写真が撮れるのかもしれないです。(画像をクリックすると拡大されます)
 ダムの左岸川上流。湖の面積は小さく、バックウォーターが目と鼻の先にあります。常緑樹ばかりというのが残念です。(画像をクリックすると拡大されます)

 ダムの右岸川上流。ダムの管理所と取水設備の建物が同じデザインで統一されています。周囲の景観に配慮したやさしいデザインで、好感が持てます。(画像をクリックすると拡大されます)
 ダム管理所。自然に溶け込むようなデザインです。ダムの設備、手すり、トイレなどの様々な箇所に自然にやさしいブラウンカラーが用いられています。細かいところまでよく整えられた景観デザインです。

 ダムへ流入する沢。いくつかの沢からダム湖へと水が流れていきますが、沢からダム湖へ入る手前で石が敷きつめられていて、砂防効果や減勢効果を狙ったものだと思われます。
 ダムの案内。簡潔でいてポイントをまとめた資料で優秀です。治水と利水に関する数字がまとめてあったら、もっとよかったです。(画像をクリックすると拡大されます)


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