No. 035

「堺川可動堰」 
さかいがわかどうせき
 広島県呉市 堺川にかかるダム

印象(5段階) ☆☆☆☆
眺望(5段階) ☆☆☆☆
観光(5段階) ☆☆☆☆
交通(3段階) ☆☆☆
堤高 2.3m


 広島県呉市はかつて海軍施設の建設が進められたことによって大きく発展した町です。戦艦大和はこの地で誕生しました。それにまつわる記念碑や資料館等も数多くあり、テーマを決めて時間をかけてじっくり観光してみるのも良いかもしれません。また呉市は「肉じゃが」発祥の地であり、呉4大イベントの一つである「くれ食の祭典」では堺川沿いの公園で肉じゃがが振舞われます。
 ダムまでのアプローチは、呉駅を出てそのまま東へ進みます。歩いて5分ほどのところに橋があり、そこからすぐ北側にダムが見えます。
 堺川の下流一体は川沿いに公園が整備されています。これら公園を噴水やライトアップで彩る周辺整備事業の一環としてダムが建設されました。ダムによって堺川周辺の公園に水のある景観が生まれました。しかしダムの働きはそれだけでなく、水が枯れた際の悪臭を出さないという働きもあるようです。


 満潮時の写真。どこにダムがあるのか分かりません。
地元の方でも、ここまで潮位が上がってダムが見られないのは珍しいとのことです。
ゴムがしぼんでいますが、これを倒伏状態というのだそうです。


 干潮時のゴムダム。
満潮時にはしぼんで海水を逆流させて川に水をたたえさせ、
干潮時にはゴムダムを膨らませて川に水をたたえさせた状態にします。
ゴムが膨らんでいる状態を起立状態といいます。


 ダムに関係する施設のようでしたので近づいてみました。ちょうど業者の方がおられたので許可を得て中を見せていただきました。
 制御盤。普段は自動制御ですが、時と場合により手動で動かすこともあるそうです。下のほうに"Bridgestone"のロゴが入っています。
  写真左のモーターのようなものが空気を送り込むポンプ(ブロワーと呼ばれます)。手前が左岸用で奥が右岸用です。左手奥に操作要領が掛けてあります。
 ヒミツの入り口。ゴムダムのすぐ脇にあるマンホールです。こちらも見学させてもらいました。
 配管が多すぎて何がなんだか分らないです。左手の天井にぶら下がっている分銅のようなものが水位と連動して起立倒伏を自動で制御するそうです。ほかにも水位計と連動して制御することも出来るそうです。もちろん手動で制御することもできます。
 これがゴムダムに通じる扉。膨らんでいるときは中から外に扉を開けることは出来ません。扉の内と外に二人いないと作業ができないそうです。

  左側が海側、右側が山側。潮位が下がりつつあり、ゴムダムも膨らんできているのでゴムダムの辺りに波が出来ています。
 ゴムダム表面の波。なかなかきれいなのでついつい見とれてしまいます。
 天端?に鳥が止まっていました。水遊びをしてたようです。水紋がきれいです。
 呉市は長崎、神戸などとしばしば比較されるようで、市街地から少しの所に山が迫っています。
 後 記:
資料提供けんさん、現地案内みゆさん、そしてJIJI&tamaさん。とても楽しかったです、ありがとうございました。また行きましょうね。


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