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≪井川ダム インプレッション≫
そこそこ年季の入った苔むしダムです。佐久間ダムと同時期に作られたダムだけあって醸し出す雰囲気には威厳を覚えます。しかしラジアルゲートを採用することで天端はすっきりし、比較的表情が穏やかに感じられます。サブネームが”井川五郎ダム”ですが、みんなから五郎ちゃんと愛されやすい名称で呼ばれていることにも注目すべきでしょう。 |
≪井川ダム ポイント≫
【日本初の中空重力式コンクリートダム】 井川ダムは日本で最初に建造された中空重力式コンクリートダムです。付近には世界最大級の中空重力式コンクリートダムの畑薙第一ダムがあり、まさに中空重力式コンクリートダムのメッカとも言えます。 |
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クレストには・・ラジアル三門、しかし何と決瀉板(使用実績はほとんど無いそうです)が据えつけられています。直下には井川発電所があり、井川ダムから直接水を取って発電しています。 |
このダムを見るなら少々お金と時間が掛かりますが、トロッコ列車に乗って眺めるのが一番の選択でしょう。トロッコ列車による他のメリットとして長島貯砂ダム、奥泉ダムなどが見られることもあげられます。 |
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ダムからトロッコ列車を眺めると、こんな感じに写ります。混み合うことは確実ですが、やはり紅葉の時期が一番です。 元々このトロッコ列車は井川ダム建設のために作られました。 |
中部電力唯一の水力発電PR施設。しかし、この施設もいつまで見学可能なのか非常に微妙なところです。建設の記録のビデオが見られますので、井川ダム見学には欠かせないものです。 |
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PR館の横には中部電力井川ダム管理所があります。井川ダムだけでなく、奥泉発電所から上流の堰堤や発電所は、ここで管理します。 |
井川ダム湖。だいたい白く濁っていますが、これは大井川に流れ込む土砂の粒子が細かいことに起因します。(画像をクリックすると拡大されます) |
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ダム直下に発電所があります。ダムから発電所まで水圧鉄管が通されていて、鉄管の一部が屋外にむき出しになっています。ダムから鉄管が出ている姿はそれほど多いわけではありませんが、何かがのた打ち回っているようで、ダムが生物っぽくなるような連想をさせます。 |
ダムの中は中空です。全くの中空ではなく、普通のコンクリートの固まりから肉盗みをしたような感じです。空洞の形も六角形で出来ているため、あたかも蜂の巣の力学的構造をモチーフにしているようです。 |
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堤体内に水圧鉄管が通っています。大きいことは言うまでもありませんが、直に鉄管に触れると水の鼓動を感じます。 |
井川電力館から見た井川ダム。斜め上からのビューが、ダムが静かに佇んでいるような姿に見えます。私はこのビューが特に好きです。 |
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井川ダムから静岡方面に抜ける道では井川ダムの遠景を楽しめる場所があります。夕暮れ時の少し黄色掛かった色合いの風景がお勧めです。 |
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