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≪長島ダム インプレッション≫
トータルデザインを謳うダムだけに、堤体および周辺環境と形状、色調などの調和が見事です。ただしその造形のほとんどが直角と鋭角で構成され、しかも円弧が少ないこともあって、やや硬派なイメージがします。パルテノン神殿のような荘厳の中に含まれた優美なデザインが好きなのですが、デザイナーの意図は硬い路線で通したかったのでしょう。 |
≪長島ダム ポイント≫
【貯砂ダム】 堆砂の多いことで知られる大井川ですが、長島ダムの寿命を延ばすためにダム湖上流の貯砂ダムを建設しました。このダムの効果が目に見えて知られるようになるのはまだ先の話で、将来の期待の星です。水位が低くないと見えない、影でダムを支える大事な存在です。 |
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ダムの正面下に飛沫橋という吊橋が掛かっていて、そこから飛沫を浴びながらダムを眺めることも乙です。左岸側(写真右)が利水放流、右岸側(写真左)が水位維持放流です。(画像をクリックすると拡大されます) |
ダムの正面に道路が通っており、正面からダムを眺めることが出来ます。立ち止まってダムを見るもよし、車窓から風景の流れとともにダムを楽しむもよし、静と動と楽しむことができる粋な環境です。 |
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右手奥に見えるのが長島ダムふれあい館。堤体周辺はよく整備されており、のんびり散歩するには気持ちの良いコースです。むしろ十分時間を取って置いて下さい。(画像をクリックすると拡大されます) |
天端から下流の風景。川の左岸側半分ほどがコンクリートで固められていますが、これは岩盤をコンクリートで覆ったものです。そのため常用洪水吐で最初に開くゲートは岩盤に水があたる左岸側のいずれかのゲートになります。 |
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夕暮れ時に右岸管理所側からダム湖を眺めると西日で逆光になります。しかしポートレートの基本は逆光だと思っていますので、夕暮れの長島ダムは悩ましくダムを見せる絶好の時間帯であると思います。 |
"地域に開かれたダム"だけあって申し込めば堤体内見学も可能です。非常用洪水吐の巻き上げ機です。 |
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奥にあるのが非常用洪水吐の巻き上げ機。手前にはスライドゲートの巻き上げ機が2台あります。常用洪水吐のメンテは1ヶ月に一度くらい行うようです。 |
常用洪水吐の設備の一部。蛇腹で覆われているのが油圧シリンダーのロッド部になります。赤い部分の奥にラジアルゲートがあります。 |
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長島ダム建設により、線路を高い位置にまで移さなければならなくなったのですが、あまりに急坂なため普通の鉄道では上れなくなりました。ここだけでしか見られないアプト式は急坂区間をラックとピニオンで上っていく機構で、日本ではここだけでしか見られません。 |
少々控えめなライトアップです。ダムの造形のほとんどが平面の集合体で構成されています。明かりに浮かぶ影は無機質ですが心の琴線に触れるものを感じます。私は長島ダムのこの姿が最も好きです。 |
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