ダム名 赤石ダム (あかいしだむ)
形 式 重力式コンクリート 大井川水系赤石沢にかかるダム
所 在 静岡県静岡市葵区大字岩崎字東山783−14  Yahoo地図
目 的 発電 管理 中部電力
印象(5段階) 眺望(5段階) 観光(5段階) 交通(3段階) 堤 体 積 102,000 m3
☆☆☆☆ ☆☆☆ 総貯水容量 3,090,000 m3
着工年 1983年 堤 高 58.0 m 有効貯水容量 1,200,000 m3
竣工年 1990年 堤頂長 120.0 m 体 積 能 力 30.29411765
着工→竣工期間 7年 縦横比 2.07 体積有効能力 11.76470588
関連リンク 日本ダム協会 ダム便覧”赤石ダム”  

上記表は日本ダム協会のホームページにある”ダム便覧”を参考に作成されています。
縦横比=堤頂長/堤高 この数値が大きいほど横長です。1より小さいと、いわゆる縦長ダムです。
体積能力=総貯水容量/堤体積 1m3の堤体材料でどれだけの水を支えているかを表す数値です。
                       この数値が大きいほど、少ない堤体材料で多くの水を支えていることになります。
                       体積有効能力は有効貯水容量で割った数値です。
縦横比、体積能力、体積有効能力は私の個人的な興味で割り出した数値であり、土木の世界で使われているものではありません。
着工→竣工期間は着工、竣工年の単純な引き算しかしていません。着工、竣工ともに年度での数値なので実際の期間とは誤差があります。


≪赤石ダムのある町の紹介&ダムまでの道≫
 静岡市は静岡県中央部に位置する都市です。南は太平洋、北は長野県と接し、海抜0mから標高3000m以上までもカバーします。
 赤石ダムへは一般者は車で行くことは出来ません。畑薙第一ダムに車をとめて10km以上の道を歩くか、(株)東海フォレストの送迎バスにて行くしか方法はありません。送迎バスについては山小屋宿泊者のみということで詳細は(株)東海フォレストのホームページにてご確認下さい。


≪赤石ダム インプレッション≫
 中部電力の比較的新しい時期に生まれたダムです。ゲートは中部電力のコーポレートカラーとも言える赤。ダムは非常にシンプルですがフリップバケット式減勢工を持つ点で堤体そのものは少々見慣れない形をしています。
≪赤石ダム ポイント≫
【中部電力難関ダム】
 中部電力のダムの中ではかなりの難易度を誇るダムです。最難関は川浦ですが、その次点とも言えるのが赤石ダムです。大井川水系には千頭ダムという難所もあり、また大井川水系のダムには立入禁止のダムも多いです。落石が非常に多くて危険なことが理由で、写真のような大きな岩が頻繁に落ちてきます。


 ゲートはクレストゲートを2門。オリフィスにも2門あります。おそらくオリフィスは発電所工事等の理由で水位を下げるときのみ使用するものと思われます。右岸側から少しの量が放流されていますが、河川維持放流かと思われます。
 消波ブロックは豆腐を敷き詰めた規則正しいものです。消波ブロックの手前には副ダムがありますが、意外と堤体から離れた場所に設置されています。ダム直下の洗掘はある程度許容しているということでしょうか。

 河川維持放流だと思われます。微々たる量ですが、あるのではやはり風景が変わります。大井川はかつては住民が水返せ運動をするほどに無水区間の多い川でしたが、河川法改正により発電用ダムにも放流義務が生じたことで現在では全くの無水区間はなくなりました。
 クレストゲートはラジアルゲートが2門。よく見るとゲートピア上に警報設備があり、これも赤で統一されています。ダムそのものも新しいので赤と白のハイコントラストが新鮮です。

 赤石発電所の放水口。赤石ダムで取水された水は約5kmほど下流の赤石発電所で発電され、発電に使った水はさらに3kmほど下流の放水口にて放水されます。落差を稼ぐために発電所が地下に作られていることが推察できます。
 ダム湖は美しいエメラルドグリーンの色をしています。大間ダムや田代ダムも同様の美しい同じ色を出しています。網場が右岸側に見えますので、取水は右岸側からしていることが分かります。

 木賊堰堤です。赤石ダムは赤石沢にかかるダムですが、大井川本流の木賊(とくさ)堰堤からも水が赤石ダム湖へと供給されています。他の小さな堰堤から集められて赤石沢発電所で発電された水も赤石ダム湖へと流れています。
 赤石ダム湖のほとりを歩いていると赤石沢発電所が見えてきます。大井川の支流で集められた水で発電所を回します。この発電所で使われた水が赤石ダム湖へと流れこみ、ここから赤石発電所へと供給されます。


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