ダム名 烏山頭第一土堰堤 (うさんとうだいいちどえんてい)
形 式 アース 官田渓にかかるダム
所 在 台湾台南市東山区 地 図
目 的 灌漑、上水道、発電 管理 嘉南農田水利会
印象(5段階) 眺望(5段階) 観光(5段階) 交通(3段階) 堤 体 積 ?m3
☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆ ☆☆ 総貯水容量 ?m3
着工年 ?年 堤 高 ?m 有効貯水容量 ?m3
竣工年 ?年 堤頂長 ?m 体 積 能 力 #VALUE!
着工→竣工期間 #VALUE!年 縦横比 #VALUE! 体積有効能力 #VALUE!
関連リンク

上記表は日本ダム協会のホームページにある”ダム便覧”を参考に作成されています。
縦横比=堤頂長/堤高 この数値が大きいほど横長です。1より小さいと、いわゆる縦長ダムです。
体積能力=総貯水容量/堤体積 1m3の堤体材料でどれだけの水を支えているかを表す数値です。
                       この数値が大きいほど、少ない堤体材料で多くの水を支えていることになります。
                       体積有効能力は有効貯水容量で割った数値です。
縦横比、体積能力、体積有効能力は私の個人的な興味で割り出した数値であり、土木の世界で使われているものではありません。
着工→竣工期間は着工、竣工年の単純な引き算しかしていません。着工、竣工ともに年度での数値なので実際の期間とは誤差があります。


≪烏山頭第一土堰堤ダムのある町の紹介&ダムまでの道≫
 台南市は文字通り台湾の南部にある大都市です。台北とは風景が少し異なり、南国の植物が生えていて熱帯にきたことが実感できるでしょう。台湾は親日家も多いようで、台北市は半分は日本語ではないかとおもうほどですが、台南ぐらいまで来るとそこまで日本語のできる方が多いわけではなさそうです。
 土堰堤までは烏山頭ダムから曾文ダム方面へと足を延ばします。地図を見て勘で道を曲がっていくしかありません。ちなみに今回はカーナビを使ったので迷うことなくつきました。


≪烏山頭第一土堰堤ダム インプレッション≫
 見た目は普通のアースダムです。犬走りもあり、そこそこ立派なアースダムですが、写真のとおり余水吐がありません。ダムには必須の余水吐ですが、トンネル式なのでアースダムのデザインがすっきりしています。(画像をクリックすると拡大されます)
≪烏山頭第一土堰堤ダム ポイント≫
 【グローリーホール】こちらの土堰堤では一定水位以上の水はすべてこのグローリーホールから放流されます。日本ではこの種類の放流設備は珍しいために、烏山頭ダムと合わせてぜひとも見ていただきたいところです。


 ダムの直下には西口発電所があります。発電所の取水は上流右岸側にあります。余水吐はグローリーホールが一門で、設備は見る限りはこれだけのようです。ダムに流れ込む水は曾文渓から烏山嶺トンネルを経てきた水が流れこみます。このダムの目的は烏山頭ダムの展示パネルによると堆砂と書かれていたように見受けられたので、このダムで水路の流速を落として砂を沈下させることかもしれません。(画像をクリックすると拡大されます)
 堤体直下にある西口発電所。竣工当初はありませんでしたが、近年になって発電所を建設し、発電所を通して放流されるようになりました。

 ダム右岸側にあった石碑。ここまでびっちり中国語で書かれているとさすがに読む気力がわかないです。40年以上前の記述のようですが、苔の付着も無いために文字そのものはきちんと読み取ることができます。
 奥に見えるコンクリートの斜めの構造物が発電所への取水口。取水口も発電所建設の際にできたようです。(Google earthによると)

 ダムからみた上流側。背景に見える山の向こうに曾文渓(台湾では川の名称には渓がつきます)があり、山を貫く烏山嶺トンネルを経てこのダムへと水が来ます。取水口の上流には台湾最大級のダムである曾文ダムがあります。
 上流側の行けるところまで行ってみましたが、これ以上はいけませんでした。この先1kmほどのところに烏山嶺トンネルがあるものと思われます。

 台湾省嘉南農田水利会の事務所です。あらゆる窓には格子があって防犯対策が大袈裟な感じですが、台湾では一般家庭でもこれくらいの規模で防犯対策を行います。
 この先がたぶん土堰堤の管理事務所。残念ながら立ち入り禁止です。おそらくこの先にはグローリーホール余水吐を見るスポットがあるように思われます。

 フェンスの隙間から撮影。残念ながら余水吐の姿はここからはおがめませんでした。
 朝顔洪水吐を別の角度から。これ以上は危なくて近づけませんでした。多少藪の中に突入して撮影しましたが、台湾にもそれなりに危険な生き物もいますので十分な安全確認をしたうえで無茶してください。

 上流側にダム湖を見渡せる場所がありました。残念ながらあまり眺望の聞く場所ではありませんでした。
 ダムの右岸上流側のパノラマ。朝顔洪水吐がかなり異様な雰囲気で佇んでいます。(画像をクリックすると拡大されます)

 ダムの左岸上流側のパノラマ。背後には高い山々があり、ここにトンネルを通して山の向こうの川の水をひこうとはダムマニアの私でも思いつきません。最初に考え付いた八田與一氏にはいつまでも台湾の人々の間で愛され続けてほしいと願うばかりです。(画像をクリックすると拡大されます)


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