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≪白丸ダム インプレッション≫
発電用ダムの持つ独特の飾り気の無さが特徴的です。フリップ式の減勢工を採用されていることで導流部が上下に圧縮されて見えます。ボトムがきゅっとしまったアンバランスな可愛らしさをもったダムです。 |
≪白丸ダム ポイント≫
【堤高30mのダムでの魚道】 堤高が30mを超えるダムにおける魚道は珍しいです。もっともこれ以上の堤高のダムでも魚道がありますが、機械の力で魚を引き上げる機構になることが多いようです。(画像をクリックすると拡大されます) |
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白丸ダムには二段式ローラーゲートが二門、右岸側にさらに小さな補助的なローラーゲートがあります。取水口は左岸側にも右岸側にもあります。左岸側からダムの脇にある白丸発電所へ水を送ります。右岸側からはおよそ7km下流の多摩川第三発電所に水を送っています。(画像をクリックすると拡大されます) |
現地にはダムの水がどこに送られていくかについて、詳細な案内看板があります。水力初心者にとっても優しいダムです。 |
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もちろん水利利用標識も確認しやすい位置に設置されています。ときおり見学者から見えない位置に設置されているダムもありますが、こういう細かいところでダムの印象が変わってきます。 |
洪水吐。二段式ローラーゲートを間近に間近に見ることができます。これだけ立派なゲートをもっていながら、このダムは正面から見学することができないことが悔やまれます。 |
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ダムの下流側。長い魚道が印象的です。堤高30mもの高さを上ることになるので、長い距離をとってあげる必要があります。魚道の出入り口にはちょうど白丸発電所の放水口があり、呼び水の働きを持たせているように思われます。 |
ダム直下。副ダムによる減勢方式ではなく空中で水を拡散させて減勢させる方式のようです。河床は比較的良好な岩盤のようです。 |
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ダムの左岸側。高台の上が駐車場になっています。駐車場から階段を下りてダムをみることになります。 |
左岸側取水口。白丸発電所への取水口になります。もうすこし上流に魚道の出入り口があるのですが、残念ながら見ることは出来ないです。 |
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白丸ダム湖。ローラーゲートの支柱などが邪魔であまり良い眺望ではありません。 |
ダムの左岸側にある、白丸発電所への入り口。残念ながら一般人は立ち入ることができません。もともとは河川維持放流していた分を発電に使おうということで2000年に運用開始となった、まだ新しい発電所です。 |
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ダムの駐車場。写真の左側の建物から白丸魚道を見学することが出来ますが、開いている日が限られているために事前に下調べしたほうがよいです。駐車場にはトイレも整備されています。 |
ダム右岸側の取水口。ここから多摩川第三発電所に水を送ります。取水口の脇には管理所とおぼしき建物や、除塵設備や、百葉箱などいろいろとあります。 |
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多摩川第三発電所。ちなみに東京都交通局の発電所で生まれた電気はすべて東京電力に売電されています。発電所が止まっても大江戸線などが止まるわけではないです。 |