ダム名 刀利ダム (とうりだむ)
形 式 ドーム型アーチ 小矢部川水系小矢部川にかかるダム
所 在 富山県南砺市刀利字大平72-2 Yahoo地図
目 的 灌漑、洪水調節、発電 管理 富山県
印象(5段階) 眺望(5段階) 観光(5段階) 交通(3段階) 堤 体 積 146,000 m3
☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 総貯水容量 31,400,000 m3
着工年 1959年 堤 高 101.0 m 有効貯水容量 23,400,000 m3
竣工年 1966年 堤頂長 229.4 m 体 積 能 力 215.0684932
着工→竣工期間 7年 縦横比 2.27 体積有効能力 160.2739726
関連リンク 日本ダム協会 ダム便覧”刀利ダム”  

上記表は日本ダム協会のホームページにある”ダム便覧”を参考に作成されています。
縦横比=堤頂長/堤高 この数値が大きいほど横長です。1より小さいと、いわゆる縦長ダムです。
体積能力=総貯水容量/堤体積 1m3の堤体材料でどれだけの水を支えているかを表す数値です。
                       この数値が大きいほど、少ない堤体材料で多くの水を支えていることになります。
                       体積有効能力は有効貯水容量で割った数値です。
縦横比、体積能力、体積有効能力は私の個人的な興味で割り出した数値であり、土木の世界で使われているものではありません。
着工→竣工期間は着工、竣工年の単純な引き算しかしていません。着工、竣工ともに年度での数値なので実際の期間とは誤差があります。


≪刀利ダムのある町の紹介&ダムまでの道≫
 南砺市は富山県の西南端に位置します。刀利ダムのある旧福光町のあたりはかつては市場として栄えた歴史ある町です。
 刀利ダムへのアプローチは、小矢部川沿いに上流を目指せば自然とたどり着きます。金沢市からも、五箇山からも行くことは可能ですが、五箇山からのルートは通行止めも多く、道路整備もあまりされていないようです。


≪刀利ダム インプレッション≫
 オレンジ色のキャットウォークが鮮烈な印象を与えます。この地方の名産品の干柿からこの色が選ばれたものと推測できます。ダムマスターのテーマカラーもオレンジです。
≪刀利ダム ポイント≫
 【重力式との複合】
 左岸側を良く見ると分かるのですが、重力式ダムとの複合形式でもあります。同型のダムとしては黒四ダムがあり、非常に珍しい形式です。


 ローラーゲートが6門あり、他にハウエルバンガーバルブを備えています。ダム中央のクレストゲート下にあるのはバルブ点検用コースターゲートではないかと思われます。取水は管理事務所の下から行い、右岸側のクレストゲート横には水位計が設置されています。
 ハウエルバンガーバルブです。Φ1350mmで、30m3/s放流することができます。ちなみに発電用の取水量は最大で16m3/sです。平成16年に付け替えられた新品です。

 こちらは平成16年まで故障をすることも無く活躍してくれたハウエルバンガーバルブ。放流能力も内径も同じですが、こちらは刀利カラーのオレンジに塗装されていました。
 ちょうどバルブの反対側にはコースターゲートと思しきものが設置されています。ダム湖側のゲートは富山県営ダムのシンボルカラーのエメラルドグリーンで塗装されています。

 ダム湖の上流側。この写真のみ5月初旬に撮影しました。まだまだ標高の高い山には雪が残っています。写真は大門山(加賀富士)の方角です。
 ダムの下流側。すぐ下流に発電所があるために、特に河川維持放流は行っていません。そのため発電所までは無水区間です。

 刀利ダム管理事務所。戦艦を彷彿とさせられる鋭角基調の鋭いデザインです。珍しいことに事務所のすぐ下が取水口になっています。
 刀利ダム管理事務所の下から取水された水は小矢部川第一発電所で発電されます。最大使用水量16m3/s、有効落差94.2mで最大出力12,500kwを生み出します。

 管理所の屋上から撮影(許可を得ました)。アーチダムはやや高い位置から眺めるのが好きです。コンクリートの薄さを実感できるからです。
 刀利ダムから湯湧温泉に向かう途中からのダム湖の風景。左側が刀利ダムです。(画像をクリックすると拡大されます)

 ダムの下流にある福光温泉。刀利ダムと同じくオレンジ色で塗装されています。宿泊も可能です。



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